having a crush

少女時代のスヨンちゃんも女優のスヨンちゃんも好き。陰ながら応援してます。訳したりしてますが、普通の英語/韓国語学習者です。

訳: スヨン トーク(イ・ドンウのコンサート 2018.05.06)

2018.05.06 イ・ドンウとスヨントーク

英語のレポを和訳したものなので、実際とは少し異なる内容、ニュアンスになっていると思います。

SYがスヨン、LDがイ・ドンウです。

 

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スヨンとのトークはコンサートの第二部だった

スヨンに関係のない部分はカットしている

・録音したものを文字に起こしたが、音質が良くないので、飛ばしている場所があるかもしれないということを留意してください。

 

LD 仕事をしていると、特に目立つ後輩たちがいます。まず私は、ただ見守ります。「彼女はどうやってああいう風に考え、話し、行動することができるのだろう?」「嘘なのでは?」と思いながら、もう少し見つめます。しかし、誠実に考え、行動し、そのように生きられる人間がいることが分かります。そういう人たちは、自分の願望や欲を見せたりしません。自分自身の中で抑え、より良い場所に目と心を向けます。「いえ、私ははそんな人ではないです」とスヨンは言うでしょうが、私はいつも、彼女がそういう人だと考えています。

 

SY ありがとうございます。私の計画はかなり効果的だったみたいですね(笑)

 

LD スヨンも先ほど同じ映画を観て(注: コンサートの第一部で上映されたドキュメンタリー映画)、すでに感想を伝えてくれましたが、たくさんお客さんがいらっしゃっているので、ここでもお話ししてください。

 

SY ジェシンに残されている健康なものは恐らく目だけだったにも関わらず、彼は「君に僕の目をあげるよ」と言える心を持っています(注: イ・ドンウは治療不能の病で盲目になり、イム・ジェシンは筋肉の病気を持っている。しゃべったり聞いたり見ることはできるが、他の身体の部位を動かすことはできない)。最近私たちは、生きる上でなにが本当に大切なのかを忘れてしまっています。あるものが大切に見えても、実はそうではなくて、逆も同じです。人生がすでに大変なものだから、私たちはただそれを無視しています。私も、日々の忙しさの中で大切なものを忘れています。私が住んでいる井戸が世界全体のように感じられます。外の世界について考える時間さえもありません。私にはジェシンが、生きる上で何が本当に大切なのかを知っている人に見えました。もちろん彼は、他の多くの人が身体的に持っているものを持っていません。でも、人に対する愛を持っています。知らない人にもまるで友達であるかのように、彼の体で唯一残された健康な部位を差し出すことを望む、勇気のある人です。ドキュメンタリーはたくさんありますが、見る人に泣くことを強要しない、人生とは何なのかを静かに提示するもので、感動的でした。

 

LD 私は20人のゲストをこのコンサートに招待しました。おもしろいことに、みんなに共通しているものがあります。みんな、本当に大切なものは何なのか?という話をしていきました。私にとってそれは、価値と哲学についての質問です。20人は、ただの芸能人ではありません。彼らが重要だと考える価値を、他の人にも伝えようとしている人です。今日も例外ではありません。彼女は、私が予期していたことを話してくれました。予測するというよりも、予期すると言いましょう。

 

LD 本当に大切なものが何なのか、よく考えるようですね。なぜ大切なものについて考えるのですか?「私は芸能人ですが、外の世界のことは知らないかもしれません」と言っていましたね。どうして自分自身に問いかけ続けるのですか?そのまま生きていてもいいのではないでしょうか?あなたは楽しみ、他の人からよく接してもらうことができます。それは良いことではないですか?

 

SY うーん、私はそうやって生きられるほど充分ではないです。かなり長い間、グループでの生活を経験しました。でも、最近母が、「あなたをガールスカウトに行かせなかったことを後悔してる」と言ったんです。私は「お母さん、私は10年間グループで活動してきたの。何を言ってるの?」という感じでした。長い間ともに活動を乗り越えてきた自分たちを、私は誇りに思っていました。でも母は、「それは利益があったからよ」と言ったんです。否応なしに、私はグループでの活動を通して利益を得てきました。厳しい状況に直面したときに、心の奥底では「でも少なくともお金は稼げるし」と思っていたかもしれません。「得られる利益がないところでも、私は他の人に思いやりを持って生きられただろうか?」と自分に尋ねたとき、私の答えはノーでした。実際、私にはそういう機会がありませんでした。

 

SY もちろん私はメンバーたちを愛しているし、一緒に過ごすことを楽しんでいたし、みんなで歌うことが大好きでした。でも、「もしそれによって利益が得られないと分かっていたとしても、全てを楽しむことができただろうか?」と考えると、正直、100%イエスとは言えません。私は自分が思いやりがあって、どうやって犠牲となるか知っている人間だと思っていましたが、本当の犠牲が必要とされるシチュエーションにいたことはないんです。

 

LD すごく正直ですね。

 

SY そうですか?困ったことになるでしょうか?(笑)

 

LD 本当にあなたは素晴らしいです。

 

SY ありがとうございます。(さっきの話を続けて)私たちの仕事は、感情を費やす仕事です。

 

LD はい、瞬時に。

 

SY ドラマでも歌でも、全ての感情を使うべきですよね。

 

LD 実際、感情を全て注ぐべきですね。

 

SY はい。そのあとも、また満たさなければならないものが来ます。それを10年間してきて、私は本当に何も持っていないのだと気付いたんです。確かに、私はたくさんの良いことを経験してきました。実際に私は、少女時代という名のもとで、本来自分が値するよりももっと良い待遇を受けてきました。

 

LD 自分が値するよりももっと?

 

SY ええ。「そんなに素晴らしい能力を持っているわけでもない私のような29歳の女性が、こんな風に扱われることは可能なのだろうか?」と考えると、私はとても贅沢な生活をしているように感じます。例えば、海外旅行に行くと、普通は飛行機とかホテルとかスケジュールとか、たくさんのことを準備しないといけません。簡単なことではないですよね。行こうと決めたら、多くを犠牲しないといけないです。でも私はありがたいことに、海外でパフォーマンスするために招待されます。それだけではありません。良い食事をし、良いホテルに滞在できます。ええ、私は生活をそのまま考えていましたが、いつも同じ質問に戻るんです。「私がこんな風に暮らしていいのかな?」と。自分が井の中の蛙のように感じます。芸能人は自らを客観的に見ることがとても重要だと思います。自分はどこにいるのか、何ができるのか、他の人は知らない私ができることだとか。もしくは恐らく、人が知らない私のできることというよりもむしろ、本当の私について。いつもそれについて考えています。

 

SY なので、客観的に自分を見つめると、良い待遇を受けるような充分な資質は私にはないです。だから、何かを常に学んでいるべきだと思うんです。大学生のとき、大学は人と社会について学ぶ場所だと知りました。エンターテインメントビジネスの外の社会も絶えず経験する必要があると思っています。実際、私の父を手伝って、こうしてコンサートにゲストとして出ることは、かなり自分志向の決定でした(笑)私にとって利己的なことかもしれません。10年の経験を経て、芸能人は自らを客観的に見ることができるべきだと考えています。加えて、俳優は異なる社会の多くの仕事を表現できるべきです。だから私は、多くの違う世界を自分自身に挑める人間になる必要があると思います。

 

SY 私がそうやって生きてきたと思われるかもしれませんが、いいえ、違います(笑)最近気づきました。最近はそうやって生きるために自分自身に挑んでいます。私の好きな言葉は、「居心地の良い場所を避ければ、あなたは奇跡を味わうことになる」です。今までのところ、私は安全地帯にいます。落ち着ける方法だけでいつも生きていたかったです。新しいものを探すことを恐れていました。「もしそこに行って、誰かが私に気づいたらどうなるだろう」「もしあのコミュニティに参加したら、私のことを少女時代のスヨンではなく、チェ・スヨンとして見てくれるだろうか」と気にしていましたが、かなり余計なことです。多分それは被害者意識です。私は30歳まで安全地帯の中だけにいた人間です。最近、安全地帯を出ること、独立すること、そして独立した生活を生きるために力を得ることを考えるようになりました。

 

SY こういうことを言うのは初めてです。テレビでは賢いように振る舞って、人は「スヨンは結構賢明なのね」と思ったかもしれません。でも私は、「みんな私が一人では何もできない人間だって知ってるのかな?」と思っていました。そういう人だったんです。人々が考えるその「賢明な女性」になるために、自分自身にチャレンジしようと考えています。私はそんなに特別じゃないです、本当に。

 

LD あなたはいつも落ち着いて話しますが、言葉に力があります。どうしてだろうと思っていましたが、誠実さと、その誠実さに基づく告白のためだと分かりました。最近不足している美徳の一つは、告白だと思います。人々はどうやって告白すべきか知らないし、どうやって告白を聞くべきかも知りません。こうやって多くの人の前で告白をすることは勇気のあることだと思います。スヨンが言ったことの中で、「客観性」に特に感動しました。富とか名声だとかのある世界で生きていると、客観的に自分自身を見つめることはとても難しいです。私はそれを経験していますし、他の人を通しても同じことを見ています。

 

LD もう一つ質問があります。客観化について話していましたね。その考えにどうやってたどり着いたのですか?偶然のものだとは思わないのですが。国内にいようがいまいが、人はメンターに啓発されます。私はあなたのお母さんが思い浮かびます。お母さんの質問は完全に正しいです。他にも理由となった存在はありますか?

 

SY 他のメンバーが関わるグループでの生活を経験したから可能だったんだと思います。チームの成功がただ自分の成功とイコールであると考えるべきではないです。グループの活動では、自分をいつも少しだけ後ろに置いてきました。少女時代のメンバーになる前も、私は日本で活動していました。人気を得ることがどれだけ難しいことか、私はすでに知っていました。それが成功を自分のものだと感じられなかった理由かもしれないですね。「私たちの成功は私たち全員のものであり、メンバーがいなければ達成できなかった」。これがいつもすごくはっきりしていました。そして同じように、私がいなかったらできなかったことだと気付きました。後からですが、グループの活動には自分もまた必要とされているのだと気付いたんです。

 

LD 他のメンバーの目とともに、自分自身を見つめる。それが自分を客観化する秘密だったんですね。

 

SY はい。また、自分自身を客観的に見ず、自分のことで頭がいっぱいだったら、問題が生まれるでしょう。学校でお尻を打たれた未熟な子どもが成長するように、自分自身を高める機会をくれます。時には、他のメンバーも同じ経緯を経験していることが見えました。行ったり来たりするんです。だから私はグループでの生活が大好きでした。私はたくさん学びました。実際に、私たちの美徳の一つは、お互いに良いことを学び合おうとするところです。私はそれが好きです。もし私が始めにソロで芸能人をしていたら、成功していたとは思えないし、もしなんらかの理由で成功しても、実際の自分よりももっと自分はできる人だと思ってしまっていたでしょう。そういう人にならなかったことを感謝していますし、グループとして良い待遇を受けることは私が誰なのかを常に考えさせてくれます。

 

LD 分かりました。今は自分を新しいものでいっぱいにするときだと言っていましたね。その情熱が羨ましいし、素晴らしいと思います。女性に「かっこいい」と言うことが適切か分かりませんが、正直、あなたは可愛いとか美しいとかを超えていると思います。あなたはかっこいいです。これからも更に見ていたい人です。

 

SY ありがとうございます。

 

LD ゲストとお話する時間はあっという間に過ぎますね。気まずく感じることもなく素敵な告白をしてくれたことで、私は改めてスヨンを賞賛するようになりました。本当にありがとう。最後に、用意したものがあります。(封筒を出す)なんだと思います?

 

SY (ためらいなく)お金。

 

(イ・ドンウも観客も笑う)

 

LD なんで笑ったと思う?明日が最後で、今までスヨンを含めて19人のゲストを招いたのですが、みんな同じ答えだったんですよ(笑)「あ、お金だ!私のギャラですか?」と(笑)無報酬でコンサートに出てくれると約束したので、それが冗談だと分かっていますが。

 

SY (冗談で)そんな約束はしてないです。

 

LD (笑)

 

SY なんですかこれは(笑)

 

LD たくさんマネージャーを連れて来たわけがありますね。

 

SY はい(笑)

 

LD あなたへの愛と心遣いを込めて書いた手紙です。口下手に聞こえるかもしれませんが。あなたに読みたいのですが、今日はできないじゃないですか。なので、私たちのためにその綺麗な声で読んでください。

 

SY ありがとうございます。読みながら泣きません。

 

LD そんな泣くようなことは書いてないよ。

 

(手紙を読み始める)

 

チェ・スヨン

 

あるとき、有名な作家が学生から質問を受けました。「先生、私は良い作家になりたいです。何をするべきですか?」作家はためらいなく答えました。「熱心に書きなさい。そして、熱心に愛しなさい」。

 

少し前に、ホーキング博士がこの世を去りました。ある子どもが、生涯をかけて宇宙を研究していた父親に尋ねました。「お父さん、宇宙って何?」父親は答えました。「愛がなければ、宇宙は何の意味も持たないよ」。愛は、芸術と宇宙に意味を与えるのに必要不可欠なものなのだと思います。私はそう受け取りました。

 

美しく、素晴らしいスヨン。あなたが知っているように、私はあなたのお父さんと働き、お父さんがあなたについて話すのをたくさん聞いています。他の親とは違って、あなたを自慢するよりもむしろ、お父さんはいつもあなたを心配しています。彼の仕事を助けてもらうことで負担に感じているのではないかと心配し、申し訳なく思っています。あなたがいつも譲り、他の人を思いやるから、あなたが傷ついているかもしれないと心配してもいます。

 

ある日、私の娘が私に聞きました。「お父さん、スヨンオンニのお父さんもお父さんと同じ病気なの?」私は、「そうだよ。どうして?」と言いました。彼女が何を見たのか分かりませんが、彼女は「スヨンオンニは素晴らしいね」と言ったので、「スヨンオンニみたいにできる?」と聞いたら、冷静に「やってみる」と答えました。

 

痛みと傷が人を憂鬱にさせるのは本当だと思います。でも、痛みと傷を持った人に愛着を覚えさせるようになるのも、本当だと思います。ある日私は娘と地下鉄に乗りました。突然彼女は私に、お金をくれるように頼みました。どうしたのか聞くと、彼女は「目の見えない女の人が、お金の缶を持ってこっちに歩いてきてるの」と言って、こう付け加えました。「スヨンオンニも同じことをすると思う」。だから私は彼女に、「そうだね。でもスヨンオンニはお父さんにお金をねだらないと思うよ」。

 

美しく、素晴らしいスヨン。あなたのお父さんがあなたへの心配を明かすと、私はいつもこう言います。「それがあなたが娘を愛す方法ですか?ラッキーな人ですね」と。スヨンは寂しさを感じやすいのだとお父さんが言うので、私は「孤独感が彼女の心を愛でいっぱいにしますよ」と返しました。忙しくて骨の折れるスケジュールの中でも、私と仕事がしたいと最初に言ってくれるあなたがいて幸せです。あなたの何かを遂行するパワーに感心しているし、あなたからたくさんのことを学んでいます。

 

あなたは歌を練習するだけの歌手、演技のことだけを考えている俳優ではなく、寂しさを感じている人に、いつも愛とともにあなたの温かい心を与えられる人です。たくさんの賞賛を込めて、あなたに拍手を送ります。

 

一緒に歩くときはいつも腕を掴ませてくれて、私のペースに合わせてくれるスヨン。眩しい道に私を連れてきてくれてありがとう。星の輝きが、宇宙にも同じように愛があることの証明であると望みます。そして、私たちのスヨンの星が最も美しく、温かいものであることを祈ります。

 

愛しています、私たちのお姫さま スヨン

 

(目に涙を溜めているスヨン)

 

LD スヨンさんでした。

 

SY 泣かせるようなことは何も書いてないっておっしゃってたじゃないですか!(笑)

 

(ハグをして暗転し、スヨンは去った)

 

おわり

 

180506 Fan account for Sooyoung's guest appearance at Lee Dongwoo's concert 'Dazzling Road' — Twishort